お茶紹介

1946年からスタートした、日本に古来より伝わる在来種を用いた日本茶栽培。/自然へと真摯に向き合って、大切に育てた日本茶を元に、オートメーション化することなく、/職人の手によって作られたお茶をご紹介いたします。

目次
  • 深蒸し有機玉緑茶
  • 有機烏龍茶
  • 有機ほうじ茶
  • 有機紅茶
  • 有機粉茶
  • 有機あら茶

深蒸し有機玉緑茶

「萎凋」とは、茶葉を少し寝かせて、茶葉に含まれるアミノ酸の旨味を最大限に引き出す作業のことです。
あまり寝かせ(萎凋)すぎると、茶葉の発酵スピードが極端に上がり、緑茶ではなく「紅茶」となってしまいます。萎凋をどのタイミングまで行い、その後、深蒸し工程に移行するのかは、その年の環境と、茶葉の生育状況などから判断し、最高のタイミングで決めます。
オートメーションでは、「お茶を作る」ということでは、その生産性において最大のパフォーマンスを得ますが、その年の環境や茶葉の生育状況に合わせた「最良の方法」は、やはり職人の手によってのみ引き出せるものです。
茶葉は摘採後すぐに発酵を始めてしまいますので、摘採後すぐに「蒸し」もしくは「釜入れ(火入れ)」を行い、発酵を止めてから茶加工をスタートするのが一般的です。
深蒸し有機玉緑茶 これが、茶の水色を「緑色もしくは黄金色」にするためには大変重要な工程となります。
当農園では、味に深みを与えるため「萎凋(いちょう)」という工程を、有機茶葉摘み取りからの最初の工程として経ています。
製茶された葉の形状は勾玉状で、針状に作られた通常の煎茶に比べて、茶を抽出する回数を増やせます。通常の煎茶で3煎程度抽出されるところ、玉緑茶は、7煎くらいまでは十分にお楽しみいただけます。茶葉摘採まで約3日程度遮光することにより、より旨味が凝縮された深蒸し有機玉緑茶が作られます。

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有機烏龍茶

1978年(昭和53年)、戦後からの茶生産方法(農薬や硝酸態窒素を使用した生産方法)から有機栽培に舵を切った当農園ですが、時を同じくし、「有機半発酵茶」の試作に取り掛かりました。 原因は、とある国へ烏龍茶生産の視察に行った際に、たいへん環境的に劣悪な中で作られる烏龍茶の製造現場を目の当たりにしたためでした。
実は、この当時、これらの粗悪な烏龍茶は、その国の人たちもまず飲むことはなかったそうです。ではなぜこのような烏龍茶を作っているのかというと、安くても買ってくれるJAPANをはじめとする様々な国があったからにほかなりません。
ただ同然の、農薬や化学肥料だけでなく、汚染されてしまった緑色の水溜まりの中で山積みとなっている烏龍茶・・・これが例えば日本へと入り、ペットボトル飲料へと姿を変えるわ けです。今の時代でのその国の生産現場は確認していませんので、安全性が担保されている環境へとなっていることを願います。
例えば、子供たちへそのような劣悪な烏龍茶を飲ませることがはたしてできるのだろうか。
答えは「否」です。
安心して飲むことができる半発酵茶(烏龍茶)を作り、子供たちだけでなく、多くの大人の方へお届けしようと決意するに至りました。
その当時、紅茶を作られている茶生産者はいましたが、半発酵茶、いわゆる烏龍茶は、まだ国内で作られている方は多分皆無だったように思います。
その中での試みだったため、周囲からはやはり面白い目で見られていました。
有機烏龍茶 昭和53年から試作し続けましたが、「色は緑、味は半発酵茶」「色は茶褐色、味は緑茶」などなど、数多くの失敗を繰り返しました。
現在当工場で製造される烏龍茶は、様々な試行錯誤の結果と言えます。
味は、通常認識されている烏龍茶のような苦さは感じることなく、どちらかということ紅茶に近い味わいに仕上げています。
しかし、あくまでも紅茶のように「全発酵」させるのではなく、「半発酵」することにより、烏龍茶独自のうまさを引き出しています。
お湯で飲まれても美味しいですし、煮出してから冷やして飲まれても大変さわやかにお飲みいただけます。

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有機ほうじ茶

有機玉緑茶のあら茶をベースに、高温で焙煎したものが、有機ほうじ茶です。
通常のほうじ茶製造での焙煎時間及び温度より、双方約2倍にして焙煎しています。
色は、漆黒に近い色をしており、カフェイン含有率も極端に抑える製造法ですので、カフェインが含まれている飲み物を敬遠しなければならない小さなお子様や、カフェインが苦手という方までお飲みいただくことができます。
高温で、しかも長時間焙煎することにより、味は大変香ばしく、それでいて緑茶の苦みを究極まで抑えておりますので、さっぱりとした飲み口のお茶です。
茶葉の形状ですが、有機玉緑茶のあら茶をベースとして仕上げていますので、
有機ほうじ茶勾玉状の茶葉 や丸いかたまり(通称:玉(ぎょく)右写真に見られる丸いかたまり)が見受けられることがありますが、これは良い品質の玉緑茶である証しです。
しかし、形状的に見た目が均一ではないということから、一般的には、「玉」は、識別作業の段階で外されてしまうことが多いようです。
しかし、「玉」を求めて工場へいらっしゃる通な方もいらっしゃるくらいたいへん希少価値の高い形状の茶葉です。
当社工場で作られる有機ほうじ茶には、この希少価値の高い「玉」を、あえて識別をかけず、そのままの形状で高温焙煎し商品化しています。

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有機紅茶

有機茶葉を摘み取り後、自然発酵にて完全発酵させ、その後、完全乾燥させて仕上げたのが有機紅茶です。
当工場で紅茶製造を行うに当たり、当工場がある球磨郡の郡史、また近隣の人吉市の市史をたどり、明治時代初めに作られていた製造法を、現代に再現しました。
現在の紅茶作りは、もうすでに機械にたよる製造方法が一般的ですが、当社工場では、最後の乾燥工程まですべて手作業により行っております。
(※セミ・オーソドックス製法、アン・オーソドックス製法(CTC製法・ローターバン製法)と現在流通する紅茶のほぼすべてが、上記の記載の方法で製造されております。
流通量を増やすことができる(生産効率が良い)ため、また形も均一になるため流通しやすい環境があります)
紅茶の製造は、①萎凋(茶葉を萎れさせ、後の工程をしやすくします)②揉捻(茶葉に傷を入れて、空気に触れさせることにより発酵スピードを促進させます)③玉解き(固まった茶葉を解きほぐす作業です)④発酵(すでに②③の工程で発酵促進されていますが、この発酵の工程は、次の乾燥の工程に移る前段階として、味を決める重要な要素となります)
有機紅茶 の順番で行いますが、特に②③は、茶葉の状況を見ながら幾度も行わなければならないため、たいへんな労力を必要とします。
紅茶製造も、緑茶製造と同じで、流通量を増やしていくためには、やはり機械化が重要な要素だったと思います。
しかし、当社工場では、そのすべてを機械化することなく手作業で行っております。
また、機械で粉砕したりする作業を行っておりませんので、茶葉の形がそのまま生きております。より自然な日本の紅茶を味わっていただきたい。そんな願いがたくさん詰まった特別な有機紅茶です。

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有機粉茶

有機玉緑茶を細かく粉砕し粉状にしました。
粒子の大きさは、50メッシュ~200メッシュまで対応しております。
有機粉茶は、そのままお湯や水に溶かして飲むことも可能です。
当社では、粉茶としての販売はネット上でしておりませんが、ご興味あられるお客様へは別途メールやお電話にて承っております。
有機粉茶 有機粉茶は、茶葉をそのまま頂けますので、緑茶に含まれる成分を直接無駄なく取り込めるメリットがあります。
有機粉茶を使用した青汁飲料の原材料としても使用されており、また無添加せっけんの原材料としての使用されております。海外では、有機粉茶100%を分包にして飲料として使用されたり、スムージーの材料としても特にヨーロッパを中心に使用されております。緑茶そのものを粉砕しておりますので、成分抽出や熱水抽出、また香料などを使用しているのではなく、有機緑茶をそのまま粉状にしておりますので、安心してお飲みいただければと思います。

有機あら茶

有機玉緑茶は、最後に「火入れ」を行い、色や味などをより深みあるものに仕上げますが、有機あら茶は、その有機玉緑茶になる原料として、「一歩前の段階」のお茶です。
通常、一般販売用に市場流通することはなく、原材料として取引されております。
昭和50年当時、当農園で生産されたお茶を元にしたあら茶は、静岡・嬉野・八女・知覧などのブランド地域へ原材料として出荷しておりました。 その原材料を元に、各ブランド地域名のお茶として全国に出回っていたのです。
当農園で生産される有機茶は、有機茶として取引していただきたかったのですが、当時は(多分今もです)、当農園が位置する相良村の生産者が作ったお茶が、あら茶まで仕上げられた後は、「ブレンド」されて、有機だろうが農薬まみれだろうが、まったく関係なく「原材料:熊本県」で出荷されていたのです。
実は、お茶も他の食品同様に、産地粉飾は当たり前で、現在でも「有機JASマークを使用すると、他の生産者の商品が、いかにも安全でないかのような印象を与える」ということで、多くの市場流通はさせてもらえません。
そういったこともあり、このあら茶を評価していただき、「一般向けの飲料」として目を付けられて販売していただけているのが、海外の販売店さんです。
あら茶の特徴は、「味に深みがあまりない」ということ。
深みがないというと、マイナスイメージに感じられますが、海外のお客様は、日本の緑茶の味の深みや渋み・うまさが、まだわかる段階にないということで、緑茶初心者には、たいへん受け入れやすい商品だということでした。
今後、このあら茶を元にした粉茶が、世界のお寿司屋さんのお茶(あがり)として出回ることもあるかもしれません。
さっぱりとしていて、水出しでも十分緑茶のすがすがしい美味しさを味わうことが可能なお茶です。


このように、お茶の葉は、緑茶から烏龍茶やほうじ茶、紅茶と焙煎や発酵の度合いで、様々な味や色に仕上げることが可能で幅広い商品です。

当農園では、農地を拡大し、その農園では、ヨモギやドクダミといった昔から利用されている野草もたくさん栽培しております。 この野草も、現在では海を渡り、海外で販売されております。
今後も、安心できるお茶作りをしてまいります。

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